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2009-02-08

夜更かしの美学

夜更かしと言っても色々な種類がある。
徹夜で受験勉強に励む者、ただ遊びという快楽に浸る者、残業で残り終電放棄で仕事をする者、
親(もしくは第3者)の目を盗んであんなことやこんなことをする者。
ひとえに「夜更かし」と言えど、その目的や就寝時間の違いからさまざまな呼び名がある。
貫徹(カンテツ)、徹夜(テツヤ)など…枚挙にいとまがないと言えよう。

しかし、主に子供(この際の子供とは成人か否かではなく本人の意思に依存する)が
行っている「夜更かし」と言えば、勉強のためか遊びのため、という、この二つに限られる。
それ以外のごく少数の例は理論上排除して問題ないと思われる。
この「勉強(以下A)」と「遊び(以下B)」は子供にとって生活の核だと言えるものであり
決して夜中にしか出来ないというアクティブでは無い。

それなのに、何故なのだろうか。
世の子供たちは親に叱咤を受ける危険や、次の日を堕落させる危険を冒してまで
「夜更かし」という一見大変で無明なものに挑むのだろうか。


子供の目線からすると、四つの思考パターンが存在すると思われる。
ひとつは「夜中起きてるのがカッコイイ」という、子供特有の発想による夜更かしだ。
私が通う中学校には、「俺昨日OO時まで起きてたんで眠いんだよね~」という会話がよくある。
この例から、睡眠不足を美徳とする風潮が子供間に少なからず存在するという事が分かる。
それに、誰も起きていない静寂の世界、真夜中に、ひっそりと起きて活動しているという
その緊迫感と孤独感が子供の中では心地よいのだろう。

このタイプの夜更かしの場合、よりカッコつけたい場合はAを行うが、ただ夜中起きてるという
その「夜更かし自身」に意味を持っている場合は何もせずTVを見たり等のBタイプが多い。
それに、夜更かしと共に寝不足も美徳とする風潮が存在する場合、このパターンは増加する。
しかし、このパターンは三つの中でもあまり多いタイプでは無い。


次に、「他人の目が邪魔である」というタイプがある。これは前例より格段に多い。
このパターンに当てはまるのは、個人的な秘密を持っていたり、誰かと内通していたり
プライバシー的に見られてはマズイ何かを隠している者がほとんどである。
そして、それを隠し持っている媒体(メディア)は、パソコンか携帯といった遊び道具が多い。
よってこの場合、Aはほとんど存在せず、Bが圧倒的な数を占める。
この場合、自分の夜更かしを察知されてはならないので、かなりの熟練した技が必要となるが
私の兄である平汚盛はこのパターンに完全にあてはまるので、その動向を例としよう。

まず、家族全員が寝静まるまで寝たフリ(ブラフ)を行い、自分の就寝をアピールしておく。
この際、自ら「眠いから寝る」等の発言をしておくと成功率が上がるが、私の母者のように
誰かが夜更かしする危険性を熟知した人に対し使用するとかえって成功率は下がる。
ちなみに、家族に容認されて夜更かしする場合はブラフは必要ないが
家族に反対されて夜更かしする場合にはブラフは必須技能である。

そして家族が寝静まったのを確認した後、数分~数十分の間、静かに身を潜める(サイレント)。
これは自分の物音等(極力出さぬ様行動するのがモットーだが)で家族が目を覚まさぬよう
全員が完全にノンレム睡眠に入るまでブラフを続けるというのが目的だ。
しかし、レム睡眠とノンレム睡眠の変化時間は一時間半もあるため、論理的に言うと
家族がまだ目を閉じているだけで眠りについていないという期間を過ごすための動作である。

そして、家族全員の睡眠を確認した後、寝床を抜け出し、
誰にも気づかれないように静かに行動を開始する(シークレットムーヴ)。
誰かが起きたりした時、自分が何をしていたか気付かれない様に行動するのが基本だ。
やましい事をしていない無いのなら良いが、私のように日記を書いていたりした時に
後ろから内容を露見されないように、角度を気にする必要がある。
個室を持つ子供はこれをカット可能だが、個室があるならそもそも隠密裏で行動する意味がない。

最後、目的を果たしたのち、自分が起きていた経歴(夜食の跡、移動した物の位置)などを
なにも無かったように元通りにする工程が一番重要となる(アフターケア)。
これを怠ると、夜中のうちに何かが動いていた、お前夜更かししてただろと問い詰められ
今までの工作が無駄になってしまう。それゆえもっとも重要な作業となる。
しかし、誰かが起きているまでずっと置き続けているパターンの場合は不必要だ。
最後までなにも無かった事を工作する場合のみ必要となる。
これは行動前の状態を覚えていなければならないので、非常に高いスキルが必要である。

このように、4つの工程を完璧に行えなければ成し遂げられない高度な夜更かしであり
完全に気付かれずに朝を迎えられる猛者は数少ないだろう。
実際に私の兄、平汚盛も、歩く度に床がミシミシと音を鳴らすのでほぼバレバレである。
私も挑戦したことがあるが、部屋の間取り上、成功例は無い。


三つ目のパターンが、「寝ている時間が勿体無い」というパターンである。
これはA、特に受験前に圧倒的に多く、「一夜漬け」と呼ばれる夜更かしが主体である。
しかし少なからずBも存在しており、あと少しで学校が再開される夏休み終盤にも多く見られる。
だが、夏休み終盤には宿題によるこのパターンも多く含まれる。つまりはA:B=9:1ぐらいだ。

この場合、昼に成し遂げきれなかった目的を果たすために起きているので、
朝まで一睡もする事のない夜更かし(通称:夜通し、貫徹)は比較的少ない。
だいたい朝方5~6時に再び布団と言う快楽に戻るのが関の山だ。
しかしこのパターンには問題があり、5~6時に寝ることになるとなると
次の日にいつも通り7時からの午前中に起床することが極めて困難になってしまう。
翌日に学校や友人との約束を控えている場合、この夜更かしは諸刃の剣となりえる。
だが、筆者自身の意見を述べさせてもらえば、夜中好きなだけ遊び、眠くなったら眠り、
次の日(無論休日)、自発的起床までひたすら寝るというのも怠惰性に満ちて趣があると思う。


最後に、「夜中にしかないものを目的としている」と言うパターンである。
これはもう、深夜にやっているアニメなどを目的にしているのが100%と言っていい。
しかし、これは第二のパターン(隠密)を併用する場合もあり、多種多様な対応がある。
この場合の欠点は、毎週(毎日)決まった日に夜更かししなければならない連続性である。


このように、一重に夜更かしと言えど、さまざまな目的・手段が存在する。
ではなぜ、子供は夜更かしをするか?。その答えは至極簡単である。
これはもう、何時も寝ている時間帯…真夜中に起き、行動するというその行為自体に
一種の憧れを抱いているのではないだろうか。
夜更かしが成功したとき、自分を含めた子供はえもいわれぬ愉悦を感じはしないか?。
次の日、学校に行った時に話す自らの武勇伝は輝いていないか?
誰にも見られてはならない己のアクティブを成し遂げたとき、安堵しなかったか?
睡眠時間をも克服した己に、一抹の逞しさを感じなかったか?

夜更かし…それは、子供の永久に渇望し続ける「夢」なのかもしれない。

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コメント

No title

俺はどうみても3番目です、本当にありがとうございました
やっぱり夜じゃないと俺のビッグレールガン発射式が行えないからね!

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